ハンブルクの楽しみ方♪

楽しくハンブルク生活♪ ドイツ人の夫とハッピーライフ♪

ベルリン森鴎外博物館 Mori Ogai Gedenkstaette

U-BahnでHauptbahnhof からAlexanderplatzの方向に向かっていくと、必ず電車の中から見えるこの「鴎外」。ドーンとびっくりするくらい大きな文字でビルの壁に描かれている。でもとてもかっこよい。

 

これを初めて電車の中から見たときは衝撃で感動しました。

絶対いつか行ってみたいと思い、子供が生まれる前のベルリンの旅の一部として行ってきました。

 

森鴎外記念館。

森鴎外がベルリンで明治政府を通して4年間医学・微生物学を学んでいた時、一時住んでいたアパートの1フロアがこの記念館になっています。

記念館はこじんまりとしていて、日本らしい展示の仕方で、日本語とドイツ語両方で説明文が書かれていました。記念館ではドイツに長く住んでいながら日本の文化を大切にされているような女性が受付にいました。

 

私が行きたくて行ったのですが、ドイツ人の夫もなんだか興味深々で、じっくり説明文を読み、私といることで今まで見えなかった世界が見えてワクワクしながら回っていました。とてもかわいかった。夫は「展示の仕方が日本ぽい!面白い!」と言っていました。

 

恥ずかしながら森鴎外さんのことはあまり知らずに行ったのですが、(明治時代ドイツで医学を勉強した人、くらいの知識)彼のことを色々と知れて嬉しかったのと、こんなすごい日本人がいたのか、という誇らしい気持ちになりました。

 

彼は天才的な秀才だったのでしょう。あの時代に日本でドイツ語を学び、あの時代学びの都であったベルリンに来て、自由に学べる解放感に魅了され、また日本のためにがっつりドイツ語で勉強されました。400冊のドイツ語の本を4年間で読み、多くを日本語に訳し、医学・微生物学だけではなく、文学・芸術の世界を日本に持ち帰ったという経歴が素晴らしいです。ありえないくらい難しい本を訳して、日本、そして日本訳が中国語や韓国語にその後訳されたと言いますから、アジアにドイツ文学と芸術を持ち帰った。ほんとに素晴らしいことです。

 

また、医学・微生物学はドイツのトップの Robert Koch さんを通して学んだとのこと!!!凄すぎます。。。あの時代、言語の壁を乗り越えて、ドイツのトップの社会と繋がり、学び・研究をする。ロバートコッホさんも鴎外さんのことを大切にしていたようで、鴎外が日本に帰国した後、招待されて3カ月間ほど日本に来日しています。その時着られた着物姿の写真があり、ドイツ人の夫も喜んでいました。ドイツ人の夫も鴎外はすごい人だね、と感動していました。

 

鴎外が住んでいたアパートはとても小さく、でも必要なものはすべてあり、こんなところに住んでいたのか、こんなところでずっと勉強したり、本を読んでいたのか、と。こじんまりとした、良いお部屋でした。場所も彼が学んでいた病院・医学学校とも近く、良い場所に住んでいたのだなという印象を受けました。

 

ドイツ人の夫はなぜだか鴎外がベルリンにいる間に付けていた日記にインスピレーションを感じたようで、「僕も日記書き始める!!!」と目をキラキラさせていました。よく昔の日本人が書くような日記で「日付:今日はこういうことをした」など事実をシンプルに書いてあるだけのものだったのですが、夫にはそれが新鮮に感じたようです。「日記はもっと思ったこととか、感じたこととか、つらつらいっぱい書くものだと思ってた!でもこういうふうにシンプルに書くと、後から色々と考えや体験を思い出せるようになって良いね!!!僕も日記書く!!!」とウキウキしていました。後ほどベルリンの無印良品に行き、日記用のノートと消せるペンを気に入ったようで、買い、さっそく有言実行していました。かわいい人です。

 

森鴎外記念館。こんなところが海外にまだあり、運営されているということが素晴らしいです。ぜひ多くの方に訪れていただき、これからも記念館が運営され続けることを願います。